2017年 05月 12日 ( 1 )





いにしへのひじりの御代の政をも忘れ、

民の愁へ、国のそこなはるるをも知らず、

よろづにきよらを尽していみじと思ひ、

所せまきさましたる人こそ、

うたて、思ふところなく見ゆれ。




中央宝池
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池の向こうに潅頂堂が見える。その右手に山門がある。
池を中心にしたこの庭園は、阿弥陀堂を東に向け、その前に苑池をおき、
東(右手方向)の三重塔内に薬師仏をまつった浄土式庭園である。
西(左手方向)に九体阿弥陀堂(本堂)がある。
平等院鳳凰堂と同様の浄土式庭園である。








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苑池北を巡り三重塔へ向かう





三重塔(国宝)藤原時代
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九体阿弥陀堂より苑池越しに東の三重塔を望む。





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          平安末、京都一条大宮から移されてきたもの。初層内は扉の釈迦八相、
          四隅の十六羅漢図などと、装飾文様で壁面が埋め尽くされ荘厳な雰囲気に満たされている。
          薬師仏が安置されている(通常非公開)。
          








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この寺ではまず東の薬師仏に苦悩の救済を願い、

その前でふり返って池越しに彼岸の阿弥陀仏に来迎を

願うのが本来の礼拝であるという。

浄瑠璃寺に限らず、古来、人々は浄土の池の東から彼岸に

おられる阿弥陀仏に来迎を願って礼拝した。

苦悩の多い現世、薬師にそれを取り除いてもらい、阿弥陀仏に

太陽が沈んでいく西方浄土(極楽浄土)へ迎えていただく

ということなのだろう。


浄瑠璃寺を訪ねたのは三月の下旬であった。あと一週間遅ければ

桜の花も咲き出し、さぞ人出も多かったことであろう。

朝一番であったことも幸いし、拝観客は数名であったこともあり、

のんびりと撮影をし、また阿弥陀仏に願うことができた。

次に訪ねるときは、萩の花が頭を垂れるほどに茂ったころがよかろう。

さすれば山里の小さな堂宇の雰囲気があじわえるのではなかろうか。

※まだまだ続きます














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by kame-fukusima | 2017-05-12 05:01 | 古寺巡礼

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by kame-fukushima