金沢-大聖寺紀行15





魅せられし “ 白き館 “

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近江町市場を見学し、付近を探索していると白亜の洋館(かつてはそうであったと思われる)が目の前に現れた。素敵だ、大いに心の琴線に触れる。玄関の造作はギリシアの神殿を模したかのようだ。エンタシスの柱がお洒落であるし、実に手の込んだ造りだ。一見、廃墟かとも思ったが玄関前には盆栽が整然と置かれていたことから推測するに廃墟にあらず。それでは住宅かとも思ったが、盆栽以外には生活感のカケラも見当たらない。わずかに開いた戸の隙間から、呼び入れるように見目うるわしき女人が手招きをしている、って『怪異譚』じゃあるまいしそんな夢のような話はない。イカンまた妄想が…

雨の降る中、傘を差しながら片手で写真を撮っていると、訝しく思ったのか道いく人が立ち止まって見ている。
一通り撮影を終え建物を観察してみると、現在は倉庫として利用されているようである。竣工当時は地方の銀行か郵便局、あるいは事務所として利用されていたのだろうか。採光や換気には十分に気を遣っている上に、二階には非常口らしき所も一カ所ある。良く出来ている(上から目線かよ)。リノベーションを行い “ふるカフェ系” に如何なものかと…
収穫のある金沢への小旅行であった。

次回は、金沢市の西方にある北前船のふる里 “日本一の富豪村“・ 橋立を紹介します


撮影:2010.7
camera:canon ixy digital l






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by kame-fukusima | 2017-04-04 20:33 | 金沢

金沢-大聖寺紀行14





魅せる金沢の町並み

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しつこいようだが、いま暫く家並みにお付き合いを…






うだつ(?)のある家

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このお家も “ふるカフェ系” ?

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泉鏡花記念館

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ちょっと休憩

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泉鏡花記念館付近で見かけた花の盛りを過ぎた紫陽花

“ 花はさかりに、月はくまなきをのみ見るものかは… “







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木造三階建ての民家
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内外とも植物に囲まれた民家。西隣に “白亜の館” がある。
木造三階建ての民家は、金沢市や私の住む京都市でもよく見かける










たそがれ時の金沢市内
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香林坊より長町武家屋敷跡を望む



金沢市では年間三百軒前後の町家が取り壊されてきた。以前、金沢市中心街の駐車場不足を補う目的として、金沢市の支援の元、数多くの町家を取り壊し駐車場にする事業を推進したという。
時代が変り、近年市民の歴史的資源としての金沢町屋への認識が高まるとともに、行政側も平成20年3月に『金澤町家継承・利用活性化基本計画』を策定し、歴史的建築物の保存と活用に取り組んでいくという。

古い町家は住むには不便なことが多い。冬はたまらなく寒いので暖房代がかさむし、間取りは現代には合わず使いかってが悪い。メンテナンス費用もばかにならない。そんなこともありどんどん取り壊されてモダンな住宅に生まれ変わる。
ところがである。京都では若い人がそこが面白いといって好んで住む人が増えているという。西陣あたりの長屋なら家賃も安く済むし、近所付合いが苦手でなければよい選択である。管理人不在の、セキュリティに不安の残る町家のゲストハウスがどんどん増えるより、余ほどよいと思うのだが。難しいのは、家主が若い人に貸し出すことに不安を感じていることだ。間に仲介する行政や法人が必要とされるかなぁ…と、またまた妄想が

京都には西陣紋屋町にある “三上家路地“ や清水寺西にある “あじき路地” が工芸などに携わる若い人たち人気があり、住みたいという希望者が多いという。観光にも一役かっており、地域の活性化に貢献している


撮影:2010.7
camera:canon ixy digital l






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by kame-fukusima | 2017-04-03 20:11 | 金沢

金沢-大聖寺紀行13





麗しき金澤商家群

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久保市乙剣宮(番外)

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わたしは古い町並みが好きである。旅に出れば地図も持たず、スマホとやらも手にせず(高くて買えないのだが)、あちこち歩き回る。クルマは苦手なので行動範囲は狭くなるが自分の足を信じ、気の向くままに風を読み、匂いを嗅ぎ “徘徊“ する。ときには不審者に間違えられ、おばさんたちにとり囲まれたこともあった(二十歳の頃だが)。だが今では、膝が痛い、腰が痛いと愚痴り、旅に出るのも近所を散歩するのも億劫になってきた。

気がかりなのは、ここ一年のことだが、バブル以来の町並みの激変である。地元京都市ではそれが顕著である。こないだまであった立派な長屋門が無くなり、更地になっていた、ということがしょっちゅうである。更地には、「ホテル」が建つという白い看板が。今はやりのアレである。このままでは無名の棟梁たちが建てた“銘家”・“迷家”が絶滅しかねない、という危惧がある。で、手遅れ(意味が分らん)にならないうちに記録に残しておきたい…というが、ただ好きなだけです


撮影:2010.7
camera:canon ixy digital l




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by kame-fukusima | 2017-04-02 20:07 | 金沢

金沢-大聖寺紀行12






魅せられし商家


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例によって金沢市内をぶらぶら歩いていると、とある一軒の家が目に止まり釘付け状態になった。「こっ、これは…」と独白。一見民家のようであり、大きな商家のようにも見える。生来の “銘家” 好きの血が騒ぐ。すかさず胸ポケットからカメラを取り出し撮影する。
すると若女将らしき妙齢のご婦人が通りかかり「珍しいですか」と声をかけてきて、格子とすだれの効用について教えてくれた。その昔、お殿様御一行が街道を練り歩き通る際、直接顔を出して拝見するのは畏れ多いので格子越し・すだれ越しに外の様子を窺ったものとのこと。
格子という物はいくつもの効用があり便利である。家の中からは外が見えるが、一方で外からは中の様子が分らない。防犯を兼ねるし強風の被害も防げる。

ところで商家とするとこの家は何屋さん? 通りに面した部屋の造りを外から見ると、高いところに換気を考えた通気用の小窓があり格子の奥には戸が立っていないので換気は万全のようだ。部屋の横には通用口があるところを見ると “おくどさん“ を多数備えた台所だろうか。何を生業とするかは分らぬが、多くの使用人を抱えていたことは想像に難しくない…などと妄想に浸りながら撮影していた記憶がある


撮影:2010.7
camera:canon ixy digital l









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by kame-fukusima | 2017-04-01 06:33 | 金沢