めぐり会えた “伊豆の踊子”



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寒天橋
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私の好きな歌、石川さゆりさんの『天城越え』。
『天城越え』で歌の歌詞に出るまでは名も知られぬ橋。
名の由来は、付近で寒天を作っていたからとか。
どういうわけか撮影していた。





湯ケ野到着
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天城隧道から三里余りの距離。
まだまだ先は長い、
今日中に下田に到着できるか不安になる。






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旅芸人一行は木賃宿に泊まったという。
木賃宿といっても今では通じないと思うが、
昔は街道筋でよく見かけたものである。


川端は旅芸人の男に案内され、福田屋に泊まったようである。
雨の降るその夜、旅芸人がお座敷で芸を披露している音を、川端は窓辺で耳を
澄まし聞いていた。…酒宴のバカ騒ぎがぴたと静まり返ると川端は…

“私は眼を光らせた。この静けさが何であるかを闇を通して見ようとした。”
そして眠れぬ夜を過ごすのである。なにせ十九歳の川端なのだ!
翌朝、川端は旅芸人の男を誘い内湯に入った。

“「向うのお湯にあいつらが来ています。――ほれ、こちらを見つけたと見えて
笑っていやがる」…
仄暗い湯殿の奥から、突然裸の女が走り出して来たかと思うと、脱衣場の突鼻に
川岸へ飛び下りそうな恰好で立ち両手を一ぱいに伸(ば)して何か叫んでいる。
手拭もない真裸だ。それが踊子だった。若桐のように足のよく伸びた白い裸身を
眺めて、私は心に清水を感じ、ほうっと深い息を吐いてから、ことこと笑った。
子供なんだ。私達を見つけた喜びで真裸のまま日の光の中に飛び出し、爪先きで
背一ぱいに伸び上がる程に子供なんだ。… “

※後年語った川端によると、『伊豆の踊子』は十九歳の伊豆旅行での
出来事をありのままに描いたという。事実と違うとすれば、話を「省略」
していることだと。






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伊豆の踊子!?
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徒歩旅行が途中からバス旅行になってもうた!!
綺麗な車掌さんを見つけたので、
疲れていたこともあり、これ幸いとバスに飛び乗った。
伊豆の踊子のように古風な髪に結ってある車掌さんだった。
当時、髪の長い女性が結っていた覚えがある。




車中から見た景色
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どこからバスに乗ったのか、まったく記憶がない。
下田街道から伊豆半島東海岸に出たことは覚えている。
しばし海岸線の景色を楽しんだ。







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“乗船場に近づくと、海際にうずくまっている踊子の姿が私の胸に飛び込んだ。
傍に行くまで彼女はじっとしていた。黙って頭を下げた。昨夜のままの化粧が
私を一層感情的にした。”

“はしけはひどく揺れた。踊子はやはり唇をきっと閉じたまま一方を見つめて
いた。私が縄梯子に捉まろうとして振り返った時、さよならを言おうとしたが、
それも止して、もう一ぺんただうなずいて見せた。はしけが帰って行った。…
ずっと遠ざかってから踊子が白いものを振り始めた。”

はるか遠い日、九州のとある港でこれと似た経験をしたことがある (^^;)
腱鞘炎が酷くなってきたのでしばらくの間お休みします。







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by kame-fukusima | 2018-09-13 05:00 | 伊豆の踊子