カテゴリ:洛中洛外( 18 )



立ち入り禁止のアパート

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40年前には多くの留学生が住んでいた覚えがある。
周りには綺麗な学生マンションが取囲むように建っている。
いつの頃からかこんな姿に・・・
撮影年:2018


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by kame-fukusima | 2018-01-31 05:30 | 洛中洛外




酸っぱい檸檬


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桜の花が咲くころ、決まってある小説家の名を思い出す。
と書き出せば、ピンとくる方は若いころ文学好きの方であろう。

その名は、梶井基次郎。『檸檬』(れもん)という題の小説で知られている。
ほかには『櫻の樹の下には』という小説があった。
旧制三高の学生であった梶井は文学青年、「小説家は結核を患わなければ
ならない」という観念に取憑かれていたようである。ある日吐血し、望みが
適い喜んだという嘘のような逸話がある。そしてとうとう結核がもとで亡く
なってしまった。

いつの頃であったか、梶井が住んでいた下宿屋のあった辺りから寺町通りに
出て、通りを南に下がり二条の交差点南東角にある“八百卯”という果物店に
行ったことがある。
二階のフルーツパーラーに入りフルーツパフェを注文し、店の主人にこの店は
梶井があの檸檬を買った店かと尋ねた。大柄の店の主は、すかさず「そうです」
とにこやかに返事をした。「ほんまに?」と疑うと、小説が書かれた当時、この
辺ではこの店しか果物店はなく、当時珍しかった檸檬を売っていたとのこと。
そんな話をしながらパフェを食べた。

他愛もない話に付き合ってくれた店の主はすでに居ない。店が閉ってから大分
経つが後継者はいなかったのか、再び店の開くことはなかった。主不在の建物は
心なし寂しげに見えるのは、私の思い込みか。
撮影年:2018(旧八百卯)




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by kame-fukusima | 2018-01-30 06:30 | 洛中洛外

洛中洛外点描 放課後



よく遊び、よく学び

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近所の「お子たち」、元気いっぱい。公園が先か学習塾が先か
撮影年:2010


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by kame-fukusima | 2018-01-29 05:30 | 洛中洛外


動かない看板

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京都の寺町通りや大阪ミナミあたりを歩けば、大きな動くカニの姿をした
看板を見ることができる。その姿が珍しいのか外国人観光客に人気がある。

この自転車は何代目かは知らぬが、半世紀以上はこの場所に“はりつけ”
状態のからだをサラシテいるのではあるまいか。以前は、通るたびに撮影
していたが、この写真を撮ってからはとんとご無沙汰である。
なんの因果か、誰に裁かれたかは分らぬが、人間の犯した罪を骨と皮だけ
の“一身“に背負っているようで、妙に痛々しいと思うのはワタシだけ?
撮影年:2010


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by kame-fukusima | 2018-01-28 01:45 | 洛中洛外

洛中洛外点描 古cafe



唐破風(からはふ)のある銭湯風喫茶店

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清盛公が足繁く通った銭湯が遷都にともない喫茶店に衣替え。
おや、まだ引っ越しを終えてなかったようです。・・・わろてんか (スベッタな ^^;)

「古京はすでに荒れて 新都はいまだならず」と書いた遁世者がいたが、考えさせられる言葉である

撮影年:2017





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by kame-fukusima | 2018-01-27 06:16 | 洛中洛外

一条戻橋

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数かずの伝説とテレビドラマや小説の舞台になった戻橋。
平安京の北の端、一条通り堀川に掛る小さな橋であった。平成の世になり、
掛け替えられて立派にはなったものの趣きには欠けるきらいがある。
“をかし” の好きな清少納言が見ればなんというか。
掛け替え前の戻橋はまだ “をかし” と言えなくもなかったが、私の写真の腕
ではどうにもモノにならなかった。
それでは雪の日ならどうであろうかと、滑る足下を気にしながら現場に到着し
堀川に降り、あるいは橋の上からも撮影したが、やはり気に入らない。再び
それでは掛け替え前の橋なら少しは絵になるかと思い晴明神社で撮ったものが
上段の写真である。

あっ、晴明神社にお参りを済ませた結婚前のあなた、この橋を渡ると御利益が
失せるかも知れませんぞ。
撮影年:2018



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by kame-fukusima | 2018-01-26 09:50 | 洛中洛外

雪降る晴明神社

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いつの頃からか、晴明神社にお参りするひとが増え、境内はにぎわいを見せて
いる。社務所も立派になり、ヒノキの美しさ、漆喰の白さも眼に眩しい。
近年パワースポットとしても有名になり、昨年にはスケート選手の羽生結弦
氏が訪れて世間を騒がせたようだ。
二十年以上前のことだが、夢枕獏という名の人が絵馬を奉納し、それがご神木
に掛けられていた。珍しい名なのでつい読んでしまった(ゴメン)。それには
あることを祈願していたかと思う。
それからである。雑誌や単行本などで同じ名を見かけるようになったのは。
撮影年:2018



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by kame-fukusima | 2018-01-25 19:06 | 洛中洛外


クレオパトラの夢?

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昨年の秋のことであった。丸善書店で文庫本を購入し、数年ぶりに
“ブルーノート”へ行きJazzでも聴きながら本を読もうと思い河原町
通りを東に折れた。歩いて僅かの距離であるが、入居しているビルが
見当たらないし、ブルース・リーまがいのあの特徴のあるイラストを
描いてある看板も無い。たしかこの辺のはずと首を右に左に、上へ下
へと振ってみるがやはり無かった。
見当を付けたところには空き地があるばかりだった。

二十代半ばの頃、週に一度仕事を終えてから“ブルーノート”へ通い、
タンノイのスピーカー(オートグラフ?)とマッキントッシュアンプの
作り出す音に聴き惚れていた。タンノイはクラシックだろう、という
先入観は無かったせいか、いつしかあの音が私好みの音になってしまった
のだ。いつもリクエストするレコード盤はチャーリー・パーカー。たまに
バド・パウエルかジャンゴ・ラインハルトと決まっていた。ほかのプレーヤー
の名は知らなかったのだ。

週末には生演奏があり、市川 修のピアノ演奏は毎週のようにあった。
女性ボーカルでは、市川氏の奥さんやまだ女学生の雰囲気が残る大野えりがいた。
ママさんは、私の印象では “青江三奈“ 似の赤いルージュに巻き毛の印象的な
美人だったと記憶している。40年ほど前、遅い時間に友人と訪れたとき
たくさん話を聞かせていただいた。それが最初で最後の出会いであった。
それ以後は、店内に掲げられていた写真に向かい乾杯していた。今では、
ママさんも市川氏も彼岸の国へ先を越されてしまい、しばらくは会うこと
は適わない。
カウンターにはピアノの鍵盤が描かれていて、黒鍵はすり減っていた。
幾千人、幾万人の若者の指を受け止めていた鍵盤は、アルコールとともに
汗と涙と酔っ払いのよだれ(汚ないなぁ)が染みついていたことであろう。
それも今は昔・・・

京都市内では、バブル期を越えるような勢いで空き地が増え、道路際には
ホテルもしはく旅館、あるいはマンションが建つという白い表示板が掲示
されている。これも“アベノミクス“の成果なのか。

青春とは夢のように儚いものなのだろうか・・・
撮影年:2018



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by kame-fukusima | 2018-01-25 05:23 | 洛中洛外


夜にも奇妙な塀物語り

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隠すほどのことではないが、若い頃にこの塀の向こうで寝起きしていたことがある。
櫻の花が咲く頃、日が暮れかかった時分に塀の北にある寺に使いに出された。用事
が済み帰ろうとしたところ住職に呼び止められ、一献ご馳走にあずかった。いい気持
ちになり外に出れば十三夜の月だ。月明かりに照らされて、枝からこぼれるように
咲き乱れて、いまにも私に崩れおちるかのように八重桜が妖艶な姿を見せる。
「ああ、綺麗だね」とつい声が出てしまったほどである。
塀に沿うように公衆トイレがあるので用を済ませると急に酔いが回ってきた。
頼りない足どりで塀の北側にある通用口に向ったが、智恵光院通りに近づいても戸口が
無い。これは方向を誤ったかと西へ向って歩いても、目指す通用口は無かった。これは
飲み過ぎたかと思い、仕方が無いので西側の通りにある通用口から寺に入った。

翌朝、本堂の裏手にあるくだんの通用口を探してみれば、在るべき所にある。塀の外側
へ回ってみれば、当然だがここにもあった。昨夜のあの奇妙な出来事は何だったのだろ
うか、と考えながらもう一度八重桜を見ようと北隣の寺の境内に入った。すると、八重桜
は満開どころかまだ固い蕾のままであった。
こんなことが現実にあるのだろうか?
撮影年:2017



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by kame-fukusima | 2018-01-24 05:45 | 洛中洛外


クロネコを追いかけてみれば

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清水寺にほど近い商店街の片隅にこのような家があることに気がついた。
今まで幾度も前を通っているのに気にも止めていなかったようである。
割と整然と“商品”が並べられているように見える。道路にはみ出していない
のは、主の几帳面な性格(?)故であろうか。
どのような商品を扱っているのか、見てみたいものだと思い玄関から室内へ
入ろうと試みたが困難であった。するとクロネコが私の足下から家の中へ
入って行ったのか、忽然と姿を消した。
ハタと気がついてブルーシートをたくし上げると、そこがトンネルのような
入口になっていたのである。そこから入るには大いにためらいがあった。
そこは痴的探究心と怖い物見たさという根性が勝ってしまった。這いつくばって
中へ入るのには、腰がつかえて思いの外手間取ってしまった。汗臭い、すえた
臭いに閉口しながらようやく通り抜けると、驚愕の事実が判明した・・・
なんとそこは散らかし放題のワタシの“書斎”に通じていたのだから!
※いつもの作者の妄想です m(_ _)m


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by kame-fukusima | 2018-01-23 06:13 | 洛中洛外

京都と各地で見かけた光景を投稿します。リンクは自由です。


by kame-fukushima